福島県の相双沖で近年、漁獲量が急増している高級魚「トラフグ」の水揚げが12日、同県相馬市の松川浦漁港で行われた。

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水揚げされるトラフグ(12日、相馬市の松川浦漁港で)

 東日本大震災以降、県沖でのトラフグの漁獲量は18年まで1トン未満だったが、19年に2・8トン、20年に6・3トン、21年は27・8トンと右肩上がりで増加。漁業関係者は今年から「福とら」と名付け、ブランド化を進めている。相馬双葉漁業協同組合ではこの日、22隻が漁を行い、丸々と太ったトラフグ計1・27トンを水揚げした。

 1日から始まった今季の漁では、これまでに計8・3トンが水揚げされ、昨季を上回るペースだという。フグはえ縄漁の操業委員長の男性(43)は「近年とれ出したばかりで、料理人の数が不足している。ブランドを定着させるために、まずは地産地消を促していきたい」と話した。

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