https://static.chunichi.co.jp/image/article/size1/a/3/5/1/a351d04ffa713a7f45ea19d68369e5c6_1.jpg
関口宏

 25日に放送されたTBS系情報番組「サンデーモーニング」番組終盤の「風をよむ」では、19日に執り行われた英国エリザベス女王の国葬と、27日に予定されている安倍晋三元首相の国葬の「ふたつの国葬」をテーマに取り上げた。

 BS―TBSの報道番組「報道1930」でキャスターを務める松原耕二さん(62)は番組にコメンテーターとして出演し、1967年に執り行われた吉田茂元首相の国葬と今回の政府の対応を比較してコメント。司会の関口宏は「安倍政治だね。そう言われれば」と反応した。

 報道各社の世論調査で過半数が国葬として営まれることを反対しており、松原さんは「私たちが見なければいけない国葬の議論で、本質のところを見た方がいい。吉田茂さんの(国葬)時の佐藤栄作首相は少なくとも野党の同意を得ようとか、国会の存在が意識の中にあった。あのころは真っ当な考え方が残っていた」と発言した。

 さらに「今は政治も内閣法制局も、政治も官僚も、そういう真っ当な考え方を見失って、当たり前のようにある種、法律の解釈によって国会をスルーしてしまう。これは第2次安倍政権以来の習い性になっているわけです」と嘆くとともに「われわれは国葬の是非というよりも真っ当な感覚を失ったということ。ここをやっぱりもう1度しっかり見つめて、立て直すということ。民主主義を。これが最も大事なんじゃないかなと思います」と私見を述べた。

https://www.chunichi.co.jp/article/551627/