https://youtu.be/DRa2CwweaYg

仙台市内で起きている謎の現象に迫ります。その謎とは「道路に発生する大量のザリガニ」。仙台市青葉区落合の住宅街にザリガニが大発生するというのです。まずは実態を探るべく、現地の住民に話を聞いてみました。

(スタッフ)
「ザリガニを調べていまして…」
(住民)
「生きているのは見たことないけど、死がいが30匹くらい。ひかれて車に。ここの道路。足の踏み場もないくらい」
「いるよねザリガニ。ザリガニにガオォってやられたよね。生きているザリガニが歩いてて威嚇してきてガオォってやられたよね」

道路に大量のザリガニが出現するという話はどうやら本当のようです。さらに、こんな証言も。
(作業員)
「雨降った時はすごいです。いい天気が続くと出てこない」

雨になると、ザリガニが出てくるという話。そこで、雨が降った翌日の朝、再び訪れてみると…。いました、アメリカザリガニです。ひっくり返って死んでいるようです。さらに進んでみると道路で大量のザリガニが車にひかれていました。気持ちの良い映像ではないので、直接お見せできませんが、その数およそ20匹。さらに探してみると、まだ生きているザリガニも発見。カメラを近づけると、ハサミを上げて威嚇してきました。この不思議な現象の発生場所は仙台市青葉区落合。JR仙山線の陸前落合駅から歩いて5分ほどの住宅街です。ザリガニが大量発生した道路の周りを見てみると、大きな調整池があります。もしかしたらザリガニはこの調整池から出てきたのかもしれません。フェンスの看板を見てみるとこの池の所有者は仙台市。そこで、池を管理する下水道北管理センターを訪ねました。話をうかがうと、なんと職員も、この事実を知っていたんです。

(仙台市下水道北管理センター 小池貴之所長)
「2年程前になるんですけど、近所でザリガニが道路を歩いている、という話がありまして、たぶん匂いがちょっとひどかったりとかそういう話が寄せられています」
(仙台放送 高橋咲良アナウンサー)
「ザリガニが道路を歩いていますって、初めて聞いた時はどうでした?」
(仙台市下水道北管理センター 小池貴之所長)
「正直、最初はちょっと信じがたい現象かなと思って聞いていましたね」

詳しく聞いてみると、さらに不思議なことが分かったんです。

(仙台市下水道北管理センター 小池貴之所長)
「数多く聞かれるのがこのあたりですね。このあたりによくザリガニが潰れているだとか、道路を歩いているだとか、そういう通報が寄せられています。他の範囲では陸上にザリガニがあがっているという話は聞いたことがないです」

池の北側の道路にだけ、なぜか大量発生するザリガニ。何か対策を取っているのか、聞いてみると。

(仙台市下水道北管理センター 小池貴之所長)
「直接、職員が池の中に入って(ザリガニを)捕獲する作業を行っております」

ということで、捕獲作業に取材班も同行することに。さぁ、ザリガニの捕獲作戦が始まりました。職員が手にしたのは、バケツとトング。これでザリガニを捕まえるようです。こんな道具で本当に捕まえられるのかと思っていたら…。いとも簡単に捕まえました。その後も、次々とザリガニを捕獲していきます。

(スタッフ)
「どれぐらい捕れました?うわぁ、バケツいっぱいじゃないですか!」
この日は、わずか1時間で100匹ほどのザリガニを捕獲。これでもいつもより少ない方だそうです。そして作業後、職員から話を聞くと、不可解な謎が次々と出てきたんです。

(仙台市下水道北管理センター 守屋一聖さん)
「(道路の)角のところから上に行って道路に出ている。崖をザリガニが登っていますね。きょうも何匹か登っている最中のものを捕まえたんですが、登っていきます」

なんとザリガニは水面から20メートルはある崖のような斜面を自力でのぼり、道路に出ているそうです。さらに…。

(仙台市下水道北管理センター 守屋一聖さん)
「この時期なんですよね毎年。9月とか10月とか」

なぜか、ザリガニが道路に出るのは季節限定、この時期だけ。とにかく分からないことだらけの現象でした。(後編へ続く)

https://nc.ox-tv.co.jp/news/detail/2022100500005