沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で新基地建設に反対する市民らが設置した抗議日数などを示す掲示板が劣化していたことから、市民らは19日、新たな掲示板を設置した。この掲示板を巡っては、ひろゆき(西村博之)氏がゲート前を訪れた際に「0日にした方がよくない?」などとツイートし、市民が反発していた。

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新たに設置された掲示板を撮影する市民=19日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート付近

 新たな掲示板にはこれまでのものと同様に「不屈 座り込み抗議」などと書かれ、抗議行動開始日からの日数を示している。作製した金城武政さん(65)=辺野古区=によると、反戦の意味を込め、ウクライナ国旗をイメージした色を塗った。同日午前の座り込みに参加した人々が掲示板の「不屈」という文字に筆入れをした。

 金城さんは「非暴力で新基地建設に反対する多くの県民の思いがこもった掲示板だ」と強調。ひろゆき氏のツイートを念頭に「真実は自分の目で確かめてほしい」と訴えた。

 20年以上、ゲート前での座り込みに参加している島袋文子さん(93)=辺野古区=は「戦争を体験し、絶対に繰り返してはいけないことだと知っているから、身体を張って続けている。面白半分でやっているのではない。ひろゆきさんには、胸に手を当てて沖縄のことをもう一度考えてみてほしい」と話した。

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