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 3か月前、用水路で見つかった大量の1万円札。落とし主は富山市の80代高齢者とわかりました。紙袋に入れて知人宅に向かっていたところ「誤って用水路に落としてしまった」ということです。

7月19日、富山市の用水路に流れてきた大量の1万円札。チューリップテレビの調べでは2日間であわせて85枚の1万円札が用水路で見つかりました。

拾った人たちに返還したことを知らせる通知書が届いたのは、警察の保管期限10月19日ぎりぎり。その後、落とし主の代理人からチューリップテレビの毛田千代丸アナウンサーに連絡があり、1万円が用水路に流れた経緯が明らかになりました。

この代理人によりますと、落とし主は富山市内に住む80代後半の高齢者。ニュースになる2日前の7月17日、自宅で貯めていたお金の保管方法を相談するため、紙袋に1万円札の束を入れ知人宅に向かっていたところ、何かにひっかかって紙袋が破れ用水路に落としてしまったということです。

慌てて拾い集めたもののすべて拾うことはできず、翌日の大雨で川は増水。広範囲に流れ着く事態となりました。

法律では拾った物の5%から20%を「報労金」として落とし主に請求できますが、代理人から1万円札は老後の資金だと説明したところ、拾った人のほとんどがその権利を放棄、落としたお金の大部分が戻ってきたということです。

落とし主の代理人は拾った人への感謝とともに、次のようにコメントしています。

「人間、捨てたものじゃない。人の情けを感じました」

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/188644