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出典:YouTube

釣りエサにはさまざまな種類があって、一見グロテスクに映るものが結構存在します。

中でもプヨプヨ感が際立っているのが、ユムシ。

いったいどんな特徴を持っているのか、釣りでの使い方をご紹介しましょう。

ユムシとは
ユムシとは、ユムシ目ユムシ科の無脊椎動物のことです。

日本全国の海岸沿いで見つけることができますから、大シケの後などに海辺を歩いてみると、打ち上げられたユムシに遭遇できるかもしれません。

釣りエサに適しているのは、手のひらに乗るぐらいの8cm前後のものでしょうか。

尖った先端に穴が空いていて、身体を押すと水を吹き出します。

ということは、釣りエサとして用いる際に、ちょっと太過ぎるなぁ~!と感じたら、手のひらで握り込むようにして体内の水を絞り出してください。

グロテスクな外観なので、手のひらで握るなんてできない!という人もいるでしょうが、噛み付いてくるような狂暴性も鋭い歯も持ち合わせていませんから、安心してニギニギしましょう。

大きく成長すると、30cm程度まで膨れ上がっているユムシもいます。

でも釣りエサとして販売されている中には、そんな大きなサイズのものは含まれていません。

ハリに付けやすい10cm前後のユムシを数匹購入して、釣り場へ向かうようにしましょう。

ただし、ゴカイなどの他の釣りエサと比較すると、ユムシの単価は安くはありません。

1匹単位で売られていて、相場は150円から200円程度になります。

ゴカイ1匹がその値段なら、正直高い!という印象を持ちますが、ユムシは外皮にコシがあり、カンタンに身切れしてしまわない特徴を持っています。

魚にガシガジされても原型をとどめていることが多く、とてもハリ持ちのいい釣りエサなのです。

となると、1匹200円だったとしても、コスパはかなり優秀であると判断できるでしょう。

ユムシは通常、砂の中に埋まって生息しています。

夏場に砂地を掘ってもなかなか見つけられないのは、水深1mより深いところに移動しているからで、釣具屋さんで釣りエサとして購入するのが手っ取り早いでしょう。

冬場になると産卵のために浅いエリアへ移動してくるので、意外とカンタンに採ることが可能になります。

ユムシは食べることができる!
ユムシを食べる習慣は、あまり聞いたことがありませんが、例えば北海道では珍味として料理の中に並んでいるのを見たことがあります。

身自体の味は、全く無かったと記憶していますが、歯ごたえがしっかりとあり、クチャクチャと長く噛みながら味わう食べ物だと感じました。

似ているのは、寿司ネタとして知られる、ミル貝。

あの食感とほぼ同じだとイメージしてください。

お隣の韓国では、ユムシのことをケブルと呼び、市場や鮮魚店へ出向くと下処理された状態で販売されています。

焼肉のように焼いて食べたり、しゃぶしゃぶで食べる場合もあるとのこと。

下処理されていないユムシをゲットした場合は、口とその真逆のお尻の部分をカットして、内蔵を取り出します。

用意するのは、ハサミでOK。

身体を端から端までタテにカットして、ホルモンのような短冊切りにすれば、加熱して食べることができます。

生食はおすすめしませんし、釣りエサとして購入したものが余ったから食べる!というのもやめてください。

鮮度の高いものや、食用として販売されているもので食べることにチャレンジしてみましょう。

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