群馬県伊勢崎市は11日、自動車のご当地ナンバープレート「伊勢崎ナンバー」の導入を検討したものの、見送ることを決めたと発表した。9月に実施した市民アンケートで、過半数が導入に反対したことを踏まえた。

 市は郷土愛の醸成と市のPRにつなげようと伊勢崎ナンバーの導入を目指し、9月1~30日、市民や市内の事業者らにインターネットなどでアンケを実施。1750件の回答があり、導入に「賛成」と「どちらかといえば賛成」は計47・4%、「反対」と「どちらかといえば反対」は計52・6%だった。

 自由記述では、賛成意見として「伊勢崎が好き。暑い場所として認知度が上がってきた」「高崎、前橋ナンバーがあり、伊勢崎ナンバーがあっても良い」などが、反対意見として「伊勢崎は好きだが、正直に言うと格好悪い」「群馬ナンバーに愛着があり、選択できない」などがあった。

 市は2017年にも伊勢崎ナンバーの導入を目指し、無作為抽出した市民ら2000人に郵送でアンケートを実施。851人の回答のうち、4分の1が「住んでいる地域が特定される」といった慎重意見で、導入を見送った経緯がある。

 県内のナンバーには前橋、高崎、群馬の3種類がある。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221112-OYT1T50092/