名古屋城天守の木造復元事業で、市が導入する方針の昇降設備は「2階までで十分」とする河村市長の発言について、市民団体が撤回を求めました。

 名古屋市は、木造で復元する名古屋城の天守に、車いすの人が利用できる小型の昇降設備を設置する方針です。

 河村市長は、5日に会見で「1、2階までで十分とし3階以上には設置しない」考えを示していました。

 これを受け、エレベーターの設置を求める団体は、今日、発言の撤回を求めました。

「市長という公の立場であれば、誰もが住みやすい、差別がない社会を目指す。これを発信してほしい」(辻直哉さん)
 
 これに対し、河村市長は…

「(発言を)撤回するわけない。何を言っているんですか」(河村たかし市長)

 さらに、「復元に大きな影響のない形で、一人でも多くの車いすの人などが3階以上に上がれる技術を開発する努力を行う」としています。

https://www.nagoyatv.com/news/?id=016437