世界を代表するとされるものを3つ取り上げて、「世界三大〇〇」と呼ばれるさまざまなものがありますよね。そこで、どんな事物がそういわれているのか調べてみました。あなたはどれだけ知っているでしょうか? 今回は「世界三大珍獣」を紹介します。

「動物を見に行く」ことも旅の目的のひとつ

https://tabizine.jp/wp-content/uploads/2022/12/510235-shutterstock_1915042510.jpg

海外の動物保護区にせよ国内の動物園にせよ、「動物を見に行く」というイベントは、立派な旅の目的になってくれますよね。

では、旅の目的として一番見たい動物と聞かれたら、どの動物を挙げますか? 筆者は、シロテテナガザルです。あの変な鳴き声(テリトリーソング)が好きだからです。

海外では、サバンナのサファリ体験に行って、キリンやアフリカゾウ、シマウマを生で眺めてみたいです。カバもいいですね。実は走ると、むちゃくちゃ速くて、絶対に怒らせてはいけない動物の1つだと聞きます。

国内では、上野動物園のジャイアントパンダでしょうか。展示場所はいつも混雑していて、行列しながら順番待ちを余儀なくされるので、結局諦めてしまいます。しかし、これだけ人気なのですから、一目見たい気持ちもやっぱり出てきます。

「世界三大珍獣」はジャイアントパンダ、オカピ、そしてコビトカバ

https://tabizine.jp/wp-content/uploads/2022/12/510235-shutterstock_94591750.jpg
オカピ

そこで、本題に戻って問題です。何気なく今挙げた動物の中に「世界三大珍獣」と呼ばれる動物が含まれていましたが、おわかりでしょうか?

珍獣の定義を辞書で調べると、
<生息がまれで、数すくない、めずらしいけもの>(『精選版 日本国語大辞典』より引用)
と書かれています。

珍しい動物といえば、やはり行列してまで多くの人が見たいジャイアントパンダですよね。

日本では、このジャイアントパンダを含めたコビトカバ(リベリアカバ)、オカピが「世界三大珍獣」に挙げられています。
発見史が興味深い動物たち

https://tabizine.jp/wp-content/uploads/2022/12/510235-shutterstock_29440867.jpg
コビトカバ

「日本では」と書いたように、この「世界三大珍獣」という考え方は、日本でしか通じないラインアップのようです。

上野動物園元園長・小宮輝之さんの『動物園ではたらく』(イースト新書Q)によると、1960年(昭和35年)にコビトカバが上野動物園に初めて持ち込まれる際に、動物学者の高島春雄さんが唱えたという起源を持つそうです。

高島さんは『珍しい動物たち:わたしの空想動物園』(社会思想研究会出版部)の冒頭でも、世界三大珍獣であるジャイアントパンダ・コビトカバ・オカピについて記述しています。