京都市南区にある東寺の重要文化財「南大門」の壁面に、複数の傷が確認されました。

 警察は、現場に駆けつけた警察官につばを吐きかけたとして逮捕された男が、壁面の傷に関与した疑いもあるとみています。

 午前4時半ごろ、東寺の南大門で「ペットボトルのようなもので門をたたく男がいる」と警備員から警察に通報がありました。

 警察は、現場に駆けつけた警察官の顔につばを吐きかけたとして、公務執行妨害の疑いで下京区の上村勝容疑者(42)を現行犯逮捕しました。
 警察に対し、黙秘しています。

 逮捕の際、上村容疑者は未開封のワイン入りペットボトルを持っていたといいます。

 南大門は、国の重要文化財に指定されていて、壁面には複数の「へこみ傷」が確認されています。

 警察は、この傷にも上村容疑者が関わった可能性があるとみて、文化財保護法違反の疑いでも捜査しています。

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