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2022年12月17日から日本海側を中心に大雪の天気となり、各地で積雪や路面凍結による事故等が相次いでいます。

こうした状況において、国土交通省管轄の各地方整備局等が公式SNSアカウントなどでドライバーに向けた呼びかけを実施。

スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤ装着について注意喚起をしました。

国土交通省の中国地方整備局は2022年12月19日に、「17日からの降雪による立ち往生等について」の資料を公開。

この資料の中では、中国地方整備局管内の直轄国道において発生した11箇所での立ち往生車両などの事象のうち、9箇所がノーマルタイヤ装着車両の絡む内容だったことが発表されています。

中国地方整備局は、ノーマルタイヤ装着車の立ち往生によって深刻な交通渋滞や通行止めが引き起こされているとし、積雪・凍結道路ですべり止めの措置をとらない運転は法令違反になることを改めて呼びかけました。

「何度言えばわかるんだ」ノーマルタイヤで峠道…非難ごうごう

また、福島河川国道事務所は公式Twitterアカウントにて、積雪のある栗子峠の道路をノーマルタイヤで走行し車道上に停車した車を矢印で示した写真を投稿。

福島河川国道事務所は、2022年12月2日に栗子峠に積雪があり除雪車が出動したことを投稿するとともに、栗子峠を通行する際は冬用タイヤの装着とチェーン携行を呼びかけていました。

ノーマルタイヤで走行し車道上に停車した車が事故の要因とはならなかったことを伝えていますが、この投稿へのリプライでは「何度言えばわかるんだ」「まだ理解してない愚か者がいるのか」「平地ですら危険なのに峠道を走るなんて信じられない」など、積雪・凍結路面をノーマルタイヤで走行しようとするドライバーへの非難が多く寄せられています。

防滑措置なしで積雪・凍結路面の走行は違反

このほか、SNSでは冬用タイヤの装着について「四輪駆動の車なのにスタッドレスタイヤを装着しないといけないのか?」という投稿もありました。

四輪駆動の車は、車を前に進める力である駆動力を安定して発揮できるため「悪路に強い」と言われていますが、それはタイヤが路面を捉えて初めて発揮されるもので、駆動輪がスリップしている場合は四輪駆動、二輪駆動いずれも前進することができません。

また、冬用タイヤの装着などによる滑り止めの処置でもっとも重要なことは、車を停める力である制動力の確保です。この制動力もタイヤが路面を捉えて初めて発揮されるものであるため、滑りやすい路面、タイヤではこの制動力が十分に発揮されず、目標位置での停車ができない場合があります。

車が進まないことよりも、車が止まらないことが、多大な危険を招きます。そのため、駆動方式に関係なく、積雪・凍結路面では滑り止めの措置を行うことが重要です。

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