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合同結婚式、韓国ではこんな「勧誘」がされていた......「宗教二世」日本人女性の壮絶体験 [きつねうどん★]
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2022/12/28(水) 16:32:15.14ID:aZp00V2l
<高校生だった頃、実母が統一教会に入信したという女性。母親の言葉に従って渋谷の「ビデオセンター」に通い始め......>

2022年を振り返ると、(そのきっかけが安倍元首相の暗殺だったとはいえ)旧統一教会の実態が明らかになったことには大きな意味があったと言えるだろう。もうひとつの重要なポイントは、元信者の意欲的な立ち回りによって、いわゆる「宗教二世」たちの生の声が聞こえるようになってきたことだ。

『カルトの花嫁――宗教二世 洗脳から抜け出すまでの20年』(冠木結心・著、合同出版)の著者もそのひとり。まだ高校生だった頃、実母が統一教会に入信したことから自身も洗脳されたという経験の持ち主である。

 母がとある宗教を信じ始めたことに気づきました。弥勒菩薩を本尊として祀っている小さな仏教の道場でした。そこで母は数万円の水晶のお数珠を購入したり、大理石の弥勒菩薩像を購入したり、願い事を叶えるために護摩木を書いたりして、突然まとまったお金を使うようになりました。熱心に通う母に連れられ、私も何度か足を運んだ記憶があります。
 キリスト教では再臨主のことを、「聖油を注がれし者」に由来する言葉としてメシアと呼んでいますが、仏教においては釈迦に代わって人々を救う未来仏、すなわち弥勒仏だと言われています。この弥勒仏(メシア)を信じない限り、堕落した人間は天に通ずることも、許しを請うこともできないと、その道場では説いていました。(6ページより)

この時点で仏教とキリスト教がごちゃまぜになっているので、ツッコミどころ満載である。著者の目から見ても違和感があったようなのだが、1992年になってその理由が明らかになる。母親は「集会がある」と告げ、東京ドームで開催された統一教会の合同結婚式に向かったのだった。

 仏教の道場に通っているとばかり思っていたのに、なぜ統一教会に繋がったのかが、どんなに考えても理解できず、頭の中はさらに混乱していきました。
 大会から帰ってきた母に、私はさっそく尋ねてみたのです。
「今日、東京ドームに行くって言ってたよね? もしかして統一教会なの?」
 母は一瞬驚いた表情を見せましたが、もう黙っていられないと思ったのか観念した様子で認めたのでした。のちにわかったのですが、日本人にはキリスト教の基盤がないため、仏教からの方が入りやすいという理由から、この道場が、統一教会への橋渡し的な役割を果たしていました。弥勒仏=再臨のメシアとは、韓国にいる文鮮明のことだと証していたのです。(8~9ページより)

引用が長くなってしまったが、ここは統一教会の嘘が明確に表れている部分なのでご理解いただきたい。いずれにしても母親は完全に洗脳され、家庭のこともおろそかになり、日常が"教会優先"になっていく。

そんな流れの中で著者も統一教会に足を踏み入れるのだが、そこには家庭の問題が大きく影響していたようだ。もともと両親の仲が悪く、父親は不倫、借金、ギャンブルに傾倒していた。

そんな姿を幼い頃から見ていた著者の中で、父親に対する憎しみは必然的に大きくなっていった。「父に泣かされている母を見させられ、同じ女性としていたたまれない気持ちになったものです」という心情には共感できるものがあるが、つまり統一教会は、そうした状況を利用していたわけである。

母を慰めてあげなければ、母を守ってあげなければと、いつも不安を抱えていたそんな幼少期でした。そのためか、私は自然と周りの空気を読む「良い子」になっていました。それが、統一教会に進ませる大きなきっかけになったことは間違いありません。(9ページより)
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2022/12/28(水) 16:32:36.82ID:aZp00V2l
そのため高校2年の夏頃から、母親の言葉に従って渋谷の「ビデオセンター」に通い始める。そこは統一教会と最初に接点を持つ、真理を学ぶ施設。街なかや大学などで人生相談や手相見を通じて勧誘する先がここなのだそうだ。

出迎えてくれた人たちは笑顔で温かく、話を真剣に聞いてくれた。そして、親身になって話を聞いてもらった経験がなかった著者は、そのときを境に大きく心を開いていくことになる。

「結婚目的の男性たちが教義を信じたフリをして合同結婚式に」
高校卒業後は、いつも「お金がない」と嘆いていた母親に負担をかけたくないという理由から、行きたかった専門学校を諦めて就職を選択。仕事はうまくいっていたものの、母に勧められるまま「ホーム」と呼ばれる男女約30人が共同生活する施設に移り、仕事をしながら「献身」した。

献身とは表向きは神に24時間を捧げることとされていたが、実際には信者を隷属させる行為だった。

 神のため、文鮮明のため、世界平和のため、自らの罪の清算のため、限界を超えて毎日全力投球しました。完全に洗脳されていた私は、自分が正しいことをしているのだという確信さえ抱いていました。でも、心の片隅のどこかでは強制されているという思いがなかったわけでもありません。(15ページより)

その理由を著者は、母親と違って「喜び」がなかったからだと記している。そのため誰かを伝道できるはずもなく、成績を出せないまま疲労困憊。仕事にも影響が出はじめ、友人も離れていき、泣く泣く退職することになる。

さて、実をいうとこれは本書の"入口"にすぎない。こののち著者は合同結婚式への参加を決意させられることになるわけだが、そこからの道のりがとてつもなく厳しいのだ。

ちなみにその際、以下のことを神に誓わされたのだという。

・相手がどこの国の人であっても決して断らないこと
・相手に障害があったとしても決して断らないこと
・相手に学歴がなかったとしても決して断らないこと
・どんな条件の人が与えられても決して断らないこと(18ページより)

その結果、著者は19歳の青年との結婚が決まる。問題は、そこに至る「マッチングの基準」だ。韓国の統一教会では、「統一教会に入会すると日本人と結婚できる」と信仰より結婚を前面に出して伝道しているらしいのである。

 特に韓国では「日本人女性はよく働く」と言われていました。自分で相手を見つける努力をしなくても「理想の相手」を選んでもらえるし、自前で結婚するよりもずっと安い費用で嫁がもらえるという、これ以上にない機会でした。数合わせのため、ただ結婚目的で集められた男性たちは、とりあえず教義を信じたフリをして合同結婚式を済ませれば、それでジ・エンドなのです。(26ページより)

そんな事実を知らないまま結婚した相手は、子どもができたと告げても「俺の人生終わったな」としか答えないようなDV夫。どれだけ努力しても生活は困窮する一方で、やがて離婚を決意する。

ところが、そののち離婚後に教会の教区長から勧められた相手と再婚するも、その男も借金を抱えた"働かない男"だった。やはり、結婚目的の人物だったわけだ。

かくして壮絶な結婚生活を送ることになるのだが、その詳細についてはここに書くまい。あまりにも密度が濃すぎるし、ぜひとも実態は自身の目で確かめてほしいからだ。
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垢版 |
2022/12/28(水) 16:32:41.10ID:aZp00V2l
また、同じ理由で、著者が洗脳から解けた理由にも触れないでおく。果たしてどのような結末を迎えることになるのか、「宗教二世」が取り沙汰される昨今だからこそ、ぜひとも確認していただきたいところである。

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『カルトの花嫁――
 宗教二世 洗脳から抜け出すまでの20年』
 冠木結心 著
 合同出版

[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。現在は他に「ライフハッカー[日本版]」「東洋経済オンライン」「WEBRONZA」「サライ.jp」「WANI BOOKOUT」などで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」などにも寄稿。ベストセラーとなった『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)をはじめ、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)など著作多数。新刊は、『書評の仕事』(ワニブックス)。2020年6月、日本一ネットにより「書評執筆本数日本一」に認定された。

印南敦史(作家、書評家)

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/12/post-100471.php
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