楽天グループは苦戦するモバイル部門の財務強化と債務返済に向け、再び米ジャンク債市場で資金調達を行う。

  事情に詳しい関係者1人によれば、楽天Gは昨年に続き2億ドル(約264億円)相当の起債を目指している。楽天Gは昨年11月に5億ドル相当の社債を12%もの利回りで発行していた。モルガン・スタンレーが主導する今回の起債は、今週中に価格条件が決まる見通し。

  11月に調達した資金も、モバイル部門の設備投資や債務返済に向けたものだった。米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは12月に楽天グループの格付けをジャンク級(投機的水準)の「BB+」から「BB」に引き下げていた。

  関係者が匿名を条件に語ったところによると、新発債についてS&PはBBで格付けする見通し。ブルームバーグの集計データによれば、BB格付け債の平均利回りは現在6.77%。

原題:Japanese Internet Firm Rakuten Selling $200 Million Bond (1)(抜粋)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-09/RO8IFVT0G1KW01