出所後は大学!? 安倍晋三元首相銃撃事件で奈良地検は13日、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪で山上徹也容疑者(42)を起訴した。約半年間、精神状態を調べた結果、刑事責任能力を問えると判断。社会に衝撃を与えた事件は大きな節目を迎えたが、すでに出所後の話が浮上している。

 まだ判決は出ていないが、山上被告の伯父によると、「刑務所出所後に大学に進学したい」と将来について語っているという。山上被告は経済的な理由で大学進学を断念した過去があった。

 しかし、もし有罪になったとして、長期服役後の大学進学はいばらの道だ。ある大学教授は「大学を卒業した受刑者が刑務所内で独学で勉強して司法試験に合格した例はあります。勉強のノウハウを持っているわけですから。山上被告の場合、“服役後”に大学に行きたいと言っているようなので、受験して大学に入るつもりでしょう。しかし、大学進学は金銭的理由で難しい。受験にはカネがかかります」と指摘する。

 大学受験の際には独学にしても、予備校に通うにしてもお金が必要だ。
「一度、社会人になって、独学なら勉強に専念するための生活費、予備校を利用するならその費用、さらに受験費用を稼がなければなりません。数年、社会人として稼いで数百万円の貯蓄をしなければなりません。その間に受験をあきらめてしまう可能性が高い」(同)

 社会問題になっているように、元受刑者を受け入れてくれる会社は多くはない。現金の差し入れが山上被告のもとに届いているともいうが、出所後にもあるかどうか。

 仮に懲役刑になったとしたら、作業報奨金が出る。法務省公式サイトによると、「作業報奨金の1人1月当たりの平均支給計算額は、約4516円となっています(令和3年度)」。山上被告が大学の門をくぐる日はいつになるのか。

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