2023年1月15日 9時47分     NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230115/k10013950111000.html

山口県沖の瀬戸内海で護衛艦が自力航行できなくなった事故で、現場に停泊したままとなっていた護衛艦は、スクリューが脱落した部分を塞ぐ作業が終了したとして、15日朝、民間の船舶にえい航されて広島県尾道市の造船所に向けた移動を開始しました。

今月10日、山口県の周防大島沖の瀬戸内海で海上自衛隊の護衛艦「いなづま」のスクリューの羽根の一部が脱落するなどして自力で航行できなくなりました。

脱落した部分から漏れ出た油を回収する作業などが行われていましたが、海上自衛隊呉地方総監部によりますと、専門の業者によって脱落部分を塞ぐ作業が終了し、新たな油漏れがないことが確認されたということです。

このため、15日午前8時前、護衛艦は2隻の民間の船舶にえい航されて5日ぶりに停泊していた場所を離れ、移動を開始しました。

護衛艦は15日夕方に広島県尾道市の沖合に到着し、16日に造船所に入る予定です。

海上保安庁は護衛艦が航路を外れて浅瀬に接触したとみて、業務上過失往来危険の疑いで捜査を行っていて、今後、船体をさらに詳しく調べることにしています。