1/16(月) 20:30   ニッポン放送
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d85ca14ed516f04fe6c4f407f48efc19cfd68a3

キャスターの辛坊治郎が1月16日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。新型コロナウイルス感染症による死者数について、「政府の統計は実態を表していない」と指摘した。


新型コロナの国内初感染から3年が経過する中、政府は感染症法上の位置づけを見直す動きを進めている。「今春にも」といわれているが、屋内でのマスク着用については症状のある人などを除いて原則不要とする案を政府が検討していると週末に報じられた。

辛坊)現状の「コロナ死」について、政府の統計は実態を表していません。今は、どのような理由で死のうが、亡くなったときにコロナに感染していたら「コロナ死」としてカウントされます。コロナに感染し、持病が悪化して亡くなるというケースは確かにあるでしょう。また、感染したコロナそのものの症状が重篤になり亡くなる人もいるでしょう。ところが、統計を見ても、そのあたりのはっきりとした数字は出てきません。この統計の取り方は、何かの政策を決めるうえで果たして重要なのか疑問です。

統計と実態がかけ離れているなら、政策を適切に変えていかなければなりません。しかし、構造的になかなか変えられないようです。例えば、病院の経営状態です。コロナ禍以前は億単位の赤字を出していた全国の大きな病院が、コロナ禍後は軒並み黒字に転換しているんです。これって、なんだかおかしくないですかね。しかし、こうした黒字転換が3年も続くと、やめられなくなってしまうのでしょう。

医療現場では相当数の人が「もうそろそろ、病状に応じて適切な治療をする方向に変えていかなければならない」と感じていると思いますよ。ところが、この国ではそういう議論が起きないんです。