1/24(火) 21:26    朝日新聞デジタル
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 細田博之衆院議長は24日、議長公邸で与野党の代表者と面会し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自身との関係をめぐり、国政選挙での教団票の差配について「一切ない」と否定した。一方、安倍晋三元首相と教団については「大昔から関係が深い」との認識を示した。面会は非公開で行われ、野党が求めていた記者会見には「議長の立場でふさわしくない」との理由で応じなかった。

【写真】細田氏と旧統一教会問題をめぐる経緯

 細田氏は2021年11月、安倍氏に自民党最大派閥・清和会(現安倍派)の会長を引き継いだ。議長就任に伴い、自民会派を離脱している。安倍氏に近い要職の経験者が、安倍氏と教団の近さを国会に認めたのは初めて。面会は懇談形式で約1時間行われ、1分間の冒頭撮影のみ記者団に公開された。その後、衆院議院運営委員会の各会派の代表者6人がそれぞれ数分間質問し、細田氏が説明する形で進められた。

 面会後、取材に応じた野党側の出席者らによると、細田氏は19年10月、教団の韓鶴子(ハンハクチャ)総裁が出席した会合で「会の内容を安倍総理にさっそく報告したい」と述べた動画がインターネット上で拡散していることについて説明。「(教団が)安倍総理と近い団体と知っていたので、リップサービスとして言った」と認めた。実際には、安倍氏には報告しなかったとした。