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参院本会議で代表質問する立憲民主党の小沼巧氏=27日午後、国会内

 立憲民主党は25~27日の衆参両院の代表質問に、当選1回の若手を起用した。4月の統一地方選や、次期衆院選を見据え、イメージ刷新を図る狙いからだが、低迷する党勢回復につながるかは不透明だ。

 27日の参院本会議には、1期目の小沼巧氏(37)が登壇し、岸田文雄首相に経済政策などをただした。25日の衆院本会議で質問に立った大築紅葉氏(39)も、2021年衆院選で初当選した新人だ。代表質問は通常、各党の党首、幹事長クラスが行うことが多く、党幹部は「初々しくていい」と手応えを口にする。

 泉健太代表は27日の記者会見で「生きのいい若手、政策に強い若手がたくさんいることを伝えたい」と強調。党関係者は「衆院選に向けて層の厚さと政権担当能力を示す」と意気込む。

 ただ、報道各社の世論調査で、立民の政党支持率は低迷。今月上旬には、次期衆院選で立民の公認候補となる総支部長を務めていた今井瑠々氏(26)が、自民党に「くら替え」する騒ぎもあった。

 立民議員の一人は「今井氏の件があったため、『弁の立つ若手もいる』と示したかったのではないか」と指摘。党関係者は「若手起用はいいことだが、党勢回復は一朝一夕にはいかないだろう」と述べた。

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