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北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長(朝鮮通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(ヨジョン)党副部長は27日夜、米国がウクライナへの戦車供与を決めたことを非難する談話を発表した。与正氏は、米国が「戦争状況をエスカレートさせている」として「強力に糾弾する」と表明した。朝鮮中央通信が伝えた。

与正氏は「ウクライナに天文学的な金額の軍事装備を譲り渡し、世界の平和と地域の安全を破壊している米国と西側諸国は、主権国家の自衛権に言いがかりをつける資格も名分もない」と批判した。

ロシアに向けて支持する姿勢をアピールするとともに、「自衛権の行使」と称して核・ミサイル開発など軍備増強を進める北朝鮮の立場を正当化する狙いもあるとみられる。ロシアによるウクライナ侵攻後、露朝は連携を深め、ロシアは国連安全保障理事会でも北朝鮮擁護を鮮明にしている。

一方、米国は北朝鮮によるロシア側への兵器供与を繰り返し指摘している。

https://www.sankei.com/article/20230128-M3AA3MEHTFK4PCIST3PLPH5C24/