1/30(月) 6:03    現代ビジネス
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人気のなさすぎる茂木氏
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 「次期総理の有力候補とされる茂木(敏充)幹事長は、岸田(文雄)総理の”飼い殺し状態”です。1月20日にも茂木氏と岸田総理、麻生(太郎)副総裁、松野(博一)官房長官で会食しており、とてもじゃないが『岸田下ろし』に動ける状況ではない。それ以前に、人気がなさすぎるという問題もありますが……」(全国紙政治部記者)


 23日に公表された「次の総理にふさわしい人は誰か」という世論調査では、茂木氏はわずか1.1%で7位に沈んでいる(産経新聞社・FNN合同世論調査)。一方、首位は河野太郎デジタル相で、19.7%という断トツの支持を獲得した。

 その河野氏がポスト岸田に向けて動き出している。23日夜には、'21年の総裁選で河野陣営の選対本部長を務めた伊藤達也氏、本部長代行だった岩屋毅氏と会食をした。こうした動きに対し、党内では「岸田下ろしの狼煙を上げたということ」(自民党閣僚経験者)という声が上がっている。

菅氏は「河野総理」実現後押しか

 「河野さんの背中を押したのは、菅(義偉)さんです。菅さんは年明けから体調が良くない様子で、1月6日に『ハマのドン』こと藤木幸夫氏と会談した際も元気がなかった。またブレーンであるデービッド・アトキンソン氏の電話を受けた時も、受け答えがおぼつかない様子だったとか。『政治生命は長くない』という焦りから、『岸田下ろし』をしかけている。そしてその急先鋒として、河野氏の背中を押しているのです」(自民党関係者)

 '21年の総裁選で河野氏を支持した菅氏は、キングメーカーとして「河野総理」実現を後押しするという見方が強い。

 「とはいえ永田町や霞が関では河野さんの評判が悪く、党内で支持が広がらない恐れもあります。菅さんは、河野さんがダメなら萩生田(光一)政調会長支持に乗り換えようとも考えているようです」(同前)

 下手をすれば、河野氏は「岸田下ろし」の「鉄砲玉」で終わりかねない。

 「週刊現代」2023年2月4日号より