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尖閣諸島の魚釣島。山肌が随所で崩落し、自然破壊が進んでいる状況がうかがえた=30日午前、沖縄県石垣市の尖閣諸島

沖縄県石垣市の中山義隆市長は31日、前日と前々日に実施した尖閣諸島(同市)周辺の環境調査について会見し、「(1年前の)前回調査より緑がさらに少なくなっていると感じた」と説明。上陸しての本格調査が必要であるとの認識を示した。

同市による調査は昨年に続き2回目。尖閣諸島周辺海域の環境保全などが目的で、初めてドローンによる上空調査も行われた。同市は31日、上空からの映像などを一部公開した。

委託を受けて調査チームを率いた東海大の山田吉彦教授(海洋政策)は「1年前より木々が減り、崩落が一層進んでいる状況が、上空調査でも明確になった。多くの漂着ゴミも確認された」と話した。

調査中、中国公船4隻が領海に侵入したが、海上保安庁の巡視船10隻が調査船をガードし、中国公船を寄せ付けなかった。

中山市長は「今回の調査で貴重な情報を得ることができた」と成果を強調した上で、海上保安庁の巡視船に謝意を示した。

https://www.sankei.com/article/20230131-EDLNFSV24BPALE6UV4ICHKHIXI/