2023年1月31日、韓国・ソウル新聞が「日本で40歳を過ぎても両親の家に住み、アルバイトをしながら趣味生活を楽しむ“子ども部屋おじさん”が急増している」と伝え、ネット上で注目を集めている。

記事は日本メディアの報道を引用し、ある40代男性のケースを紹介している。

男性は高校卒業後、働く意欲がなく就職しなかった。実家に住みつつ、日雇いのアルバイトをして趣味のゲームを楽しんでいる。ひと月の収入は13万円ほどだが、高齢の両親は年金を受け取っているため、そのほとんどをゲームに使っている。貯金額は200万円ほどで友人から心配されているというが、男性は「テレビなどでは情けない存在として扱われるが、僕はただ結婚や就職をせず故郷に住みたいだけ」「家族からも何も言われない」と話したという。

日本の総務省統計局によると、20年基準で日本の40歳以上の独身人口は約2700万人で、そのうち両親と暮らす割合は約20%に上る。

専門家らは、最近増加する“子ども部屋おじさん”“子ども部屋おばさん”について「家賃の節約、両親の介護、家業の後継ぎなど昔からの理由もあるが、不景気による就職失敗、非正規職や未婚人口の急増による要因も大きいと分析しているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「犯罪行為以外なら、他人の人生を評価する必要も、他人の目を気にする必要もない」「韓国は1人暮らし世帯が1000万世帯達成目前。結婚はおろか生き残ることすら難しいのが現実」「今韓国には、結婚して子どもを持ち、自分の趣味もなく家と会社を往復し、子どもの教育費のために老後の準備はおろか借金だらけという人が数多くいる。その人たちよりは良い人生に見える」「最近のような寂しい時代に高齢の両親と一緒に住むのはお互いにとって良いことかも」「私も結婚する気のない息子と一緒に住んでいる。息子は働き、私たちは年金をもらっているから生活にかなり余裕がある。息子は貯金できるし、旅行も外食も一緒に行かれて幸せ。これの何が問題なの?」などの声が寄せられている。

一方で「結婚しないのはいいとして、まともな職に就かない子どもは家から追い出すべき」との声や、「韓国もすぐにそうなる。いや、もうなっている」「韓国はもっと深刻」「韓国は高齢者の貧困に加えて非婚主義の人が多いから、親と子どもが一緒に暮らす家も多い」「自分たちの心配をした方がいい。出生率は日本の半分だ」など韓国と比較する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)

https://www.recordchina.co.jp/b908407-s39-c30-d0191.html