立憲民主党の野間健衆院議員(鹿児島3区)は6日の予算委員会で、野村哲郎農相(参院鹿児島選挙区)を相手に質問に立った。2012年冬に下野した民主党政権後の自民党農政は、食料自給率低迷が続くなど「失われた10年だ」と批判。野村氏は「構造転換対策を進め、食料安全保障を強化する」と応じた。

 野間氏は、新規就農者の定着や農業従事者の若返りといった点で、自民政権が示した目標に達していないと指摘。自給率向上のため、民主党の目玉政策だった農家への戸別所得補償制度を復活させ、欧州型農業に転換すべきだと訴えた。

 野村氏は答弁で、農林水産物・食品の輸出額が10年連続で過去最高を更新したと強調。鹿児島、宮城両県で取り組む堆肥・粗飼料を循環させる仕組みにも触れ、「耕畜連携や、鹿児島牛などのさらなる輸出増で農家の手取りを上げていく」と語った。

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