ソフトバンクグループの去年4月から12月までの最終損益は、9125億円の赤字となりました。4月から12月期としては過去最大の赤字幅です。

孫正義社長不在で行われたソフトバンクグループの決算説明会。質疑応答で記者の来場数が10人程度と、これまでより少ないのではないかと問われると…

ソフトバンクグループ 後藤芳光CFO
「会場にお越しの記者の方がもし減っておられるとすれば私の不徳の致すところでございます」

ソフトバンクグループが発表した去年4月から12月までの連結決算によりますと、最終損益は9125億円の赤字になりました。4月から12月期としては過去最大の赤字幅です。

ソフトバンクグループ 後藤芳光CFO
「各種市場の環境というのは非常に不安定な状況が続いております。やはり投資会社としての“守りを固める”重要性というのは、こういうとき一番大事にすべき点だろうと」

世界的な金利上昇に伴う株安の影響で、AI=人工知能などに投資している「ビジョン・ファンド」を通じた投資による赤字が5兆円を超えたことが主な要因です。

一方、将来を見据えて後藤CFOが会見で強調したのは、傘下の半導体設計大手アームのさらなる成長です。

ソフトバンクグループ 後藤芳光CFO
「半導体の市場規模はですね、まだまだこれから長期的な成長が続くと我々は確信しております」

アームの強みである高性能の半導体チップは、スマホだけでなく、これからIoT家電や自動運転車などにますます搭載されていくとし、持続可能なビジネスとして大事に育てたいと話しました。

アームをめぐっては、市場の環境を見極めながら今年中の上場を目指すとしています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/316076