2023/02/19 05:00 ウェザーニュース

2月19日(日)からは、二十四節気の2番め「雨水(うすい)」。降る雪は雨に変わり、積もった雪や張った氷は解け、水になっていきます。これが雨水の時季です。

「雨水」という文字の印象から梅雨を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、梅雨とは関係ないのですね。雨水は立春が過ぎ、本格的な春を迎える予備期間ともいえます。

キーワードをもとに、雨水について見ていきましょう。





時に幻想的な「春の霞(かすみ)」

微細な水滴が空中に浮遊するため、遠方などがぼんやり見える現象や、その際に見えるうっすらした雲のようなものを「霞」といいます。

現象としては霧(きり)と同じですが、春に発生するものを「霞」、秋に発生するものを「霧」と呼び、区別することがあります。

ただし、気象用語に「霞」は入っていません。

〜春なれや名もなき山の薄霞(うすがすみ)〜

これは、江戸時代前期の俳人、松尾芭蕉(1644-1694)の句です。名もない山に、薄くたなびいている霞を見て、春を感じている様子がうかがえます。

山の麓や湖にかかる霞は、時に幻想的でもあります。





河原の「猫柳(ねこやなぎ)」に早春を感じる

猫柳はヤナギ科の落葉低木で、密生した銀白色の毛の花穂(かすい)を早春に付けます。

花穂とは、穂のように群がり集まって咲く花を付けた茎や枝、あるいは、その花の付き方のことをいいます。猫柳の花穂が猫の毛並みを思わせるため、この名前が付きました。

河原などの水辺に多く生えるため、川柳(かわやなぎ)などともいいます。

俳人の山口誓子(やまぐちせいし/1901-1994)は、次の一句を詠んでいます。

〜猫柳高嶺(たかね)は雪をあらたにす〜

近くにある猫柳は銀白色の毛を輝かせていて、遠くに見える高い山には新雪が降り注ぎ、鮮やかに光っているのでしょうか。春の兆しと身が引き締まる余寒の厳しさが感じられる句です。






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     ===== 後略 =====
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