20日午前、熊本空港に向かって海上保安庁の訓練機を操縦していた20代男性研修生が、気圧変化で不調となった耳の状態を回復させる「耳抜き」ができなくなり、出発地の北九州空港に引き返した。花粉症が原因とみられ、けが人はなかった。

 海上保安学校宮城分校北九州航空研修センターによると、訓練機テキストロン・アビエーション172Sは、午前10時45分ごろ離陸。操縦中、研修生が耳の不調を訴え、午前11時半ごろ、熊本空港の東北東約11キロの上空で、同乗の教官が引き返すと判断した。

 急激な気圧変化による症状悪化を防ぐため、徐々に高度を下げ、午後0時10分ごろ着陸した。

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