2/21(火) 11:02   JBpress
https://news.yahoo.co.jp/articles/a07850ee049afde360323ce91211401949c02988

(筆坂 秀世:元参議院議員、政治評論家)

■ 松竹氏のブログを見て驚いた

 松竹伸幸氏を除名処分にした共産党だが、外部からは批判の声が大きい。新聞でも朝日新聞、毎日新聞、産経新聞が社説(産経は主張)で今回の処分を批判している。

日本共産党から除名処分にされた松竹伸幸氏

 これに対して、共産党側も猛烈な批判を展開しているようだ。2月19日の松竹氏のオフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」には次のように書かれている。

 「それにしても、いまだに連日の『赤旗』で、私に対する批判(『攻撃』とは言いません)のキャンペーンが続いています。朝起きて、『今日のテーマは何だろう』と『赤旗』をめくるのが、毎日の日課になってしまった」

 「せっかく私を批判してくれているのだから、何か反論でもしなくちゃとは思うんです。でも、共産党の側は二十数万の党員がいて、そのなかで育った試され済みの何人、何十人もの幹部が、毎日手を変え品を変え、長大な批判論文を書いている。さすがの大政党です」

 皮肉いっぱいである。共産党側は、松竹氏の著書があまりにも話題になったので、こうした対応をせざるを得なくなったのかもしれない。最初からこんなつもりは共産党もなかったのではないか。

 1月21日付「赤旗」に藤田健赤旗編集局次長の「規約と綱領からの逸脱はあきらか──松竹伸幸氏の一連の言動について」と題する松竹批判の論文が掲載された。おそらく共産党は批判をこれだけにとどめておこうと考えていたと思う。この問題を聞かれた志位和夫委員長は「藤田論文がすべて」と述べ、それ以上は語ろうとしなかった。それだけではなく、委員長が対応するような相手ではない、という思いもあったのかもしれない。

 ところが各紙で取り上げられ、党内からも松竹氏応援の声や党中央を批判する声が上がり始めたので、あわてて反論を開始したのではないか。

■ 共産党は選挙をやったことないと認めるべきだ

 松竹批判の1つである山下芳生副委員長・党建設委員会責任者の反論を取り上げてみる。2月11日付「赤旗」に「日本共産党の指導部の選出方法について 一部の攻撃にこたえて」と題する山下氏の文章が掲載された。

 その中で山下氏は、「わが党の指導部の選出は、党規約にもとづいて自主的・自律的に、かつ厳格に行われています。具体的には、2年または3年の間に1回開かれる党大会で、全国から選出された代議員による民主的選挙によって中央委員会を選出します。そのうえで中央委員会は、幹部会委員、幹部会委員長、幹部会副委員長、書記局長を、民主的選挙によって選出します」と述べている。

続きは上記リンク先をご覧ください。