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京都ならではの言葉遣いについて講演する井上章一さん(京都市下京区・京都産業会館ホール)

 「京都ぎらい」などの著書で知られる国際日本文化研究センター所長の井上章一さん(68)の講演会が25日、京都市下京区の京都産業会館ホールであり、井上さんが京都ならではの言葉遣いについて語った。

 井上さんは、京都人が帰ってほしい客にお茶漬けを勧めるという言い伝えにちなむ言い回し「ぶぶ漬けでもどうどす」について、「京都人の腹黒さを象徴する例としてよくやり玉に挙がるが、全国どこにでもあるのではないか」と疑問を投げかけた。

 京都の言い回しは、京都市に多く暮らす外国人には伝わりづらい側面があると指摘し、「京都の国際化がますます進む中、京都の言い回しが消えていくのか、それとも外国人にも支えられるのか興味がある」と話した。

 講演会は、幸福度の向上につながる市民活動を支援、顕彰する目的で昨年設立された一般財団法人「タナベハピネス財団」(中京区)が主催し、多くの市民が耳を傾けた。

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