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「リンカーン」を手にするブレーンさん(GSMLのフェイスブックから)

 海辺でゲットした大きな貝は史上4番目に高齢な貝だった!

 2月18日、ブレーン・パーカーさんという男性がメキシコ湾に面した米フロリダ州アリゲーターポイントでクラムチャウダーを作るために貝取りをしていた時、ひときわ大きな二枚貝を見つけた。

 当然、食べるつもりだったが、「ひょっとしたらすごく珍しい貝かも」と思い直し、同州の水族館「ガルフ・スペシマン海洋研究所(GSML)」で調べてもらった。

 貝はハマグリが属するマルスダレガイ目の「アイスランドガイ」で、大きさは約15.2センチ、重さは1.18キロ。

 貝は年に一度、成長が一時停止するため、表面に年輪状の模様ができる。つまり“年輪”を数えれば実際の年齢が分かるのだ。数えてみるとなんと214本! 1809年生まれ、214歳の貝だった!

 GSMLによると、貝の最高齢記録は507歳で、ブレーンさんが見つけた貝は史上4番目になるという。

 1809年はエイブラハム・リンカーン大統領が生まれた年。それにちなんで、ブレーンさんはこの貝に「エイブ・クラム(貝)・リンカーン」という名前をつけた。そしてGSMLと相談してリンカーンを海に戻すことに決めたそうだ。研究所で飼育するより、長生きできると予想されるからだ。

 食べた後に史上4番目と判明、なんて悲喜劇にならなくて、ホント良かった。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/319427