https://tokyo-sports.ismcdn.jp/mwimgs/2/9/800w/img_29ad1b7d8a4752f1bffbca27b6719ade188870.jpg
立憲民主党の辻元清美参院議員

 立憲民主党の辻元清美参院議員(62)は1日に開かれた参院予算委員会で〝岸田ワード〟に注文をつけた。

 質問に立った辻元氏は冒頭、岸田文雄首相に対して「総理の口癖は『さまざま』なんですよ。『さまざまな議論』『さまざまな意見』と、おっしゃるときは、だいたいごまかす時なんですね。私が聞きたいのは総理の『さまざま議論がある』という紹介ではない。総理の見解です。私の質疑では、これを封印していただきたい」と迫った。

 これまで岸田首相は国会で「検討」という言葉を多用することから〝検討使〟とやゆされた。先月27日の衆院予算委員会では、野党側から「検討」が「説明」に変わったことを指摘され「説明という単語に逃げるな」とブーイングに見舞われた。

 しかし、岸田首相は予算を「倍増」するとしている「子ども・子育て政策」に関して、辻元氏から「財源はどうするのか」と質問された際、短時間の間に「さまざま」をを連発した。

「〝子ども〟とついている予算をかき集めて一定をつくって、ちょこっと(予算を)足すということですね」と辻元氏に問われた岸田首相は「さまざまな、その…失礼。さまざまと言っちゃいけなかった。ごめんなさい」と苦笑いしながら、訂正した。

 その後の答弁でも岸田首相は「この10年をみても子ども・子育て政策は、社会の変化のなかで、さまざまな…、あっ…議論が行われてきました。優先順位をつくって、さまざまな子育て政策を進めてきた」と〝さまざま〟を使いつづけた。

 この答弁について辻元氏は「総理が『さまざま』をと言う時は一番苦しい、厳しいときだ」と指摘した。

 結局、岸田首相は辻元氏の子ども・子育て政策予算の質問に「必要とされる予算を倍増しようという大枠を6月に示したい」と答えただけで、明確な具体内容を示すことはなかった。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/255509