2023年3月3日 13時54分   NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230303/k10013997271000.html

超党派の国会議員でつくる日韓議員連盟の新たな会長に、自民党の菅前総理大臣が就任することになりました。

超党派の国会議員でつくる日韓議員連盟は、3日、国会内で役員会を開きました。

この中で、10年にわたり会長を務める自民党の額賀元財務大臣は「日韓関係が好転する明るい兆しが見えるようになれば、次の方にバトンタッチしたいと考えていた。太平洋戦争中の『徴用』をめぐる問題で政府間の大詰めの協議が行われるなど、明るい見通しが期待できる状況になっている」と述べ、退任する考えを明らかにしました。

そして、額賀氏は後任に菅前総理大臣を推す考えを示し、了承されました。

このあと菅氏は「微力だが、しっかりと日韓両国の友好発展のために取り組んでいく」とあいさつしました。

役員会のあと、額賀氏は記者団に対し「菅氏はこれまでの経験を生かして、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領と岸田総理大臣をしっかりと支えてくれると思う」と述べました。

議員連盟は、今月中に総会を開き、菅氏の会長就任を正式に決定することにしています。
公明 石井幹事長「総理経験者が就くこと 評価したい」
公明党の石井幹事長は、記者会見で「太平洋戦争中の『徴用』をめぐる問題も大きな山場を迎えつつある中、議員連盟の会長に総理大臣経験者が就くことは、日本側が日韓関係を非常に重視していることの表れだと韓国側も受け止めると思い、評価したい」と述べました。