3/9(木) 12:27     北海道新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa47c410dac9218aa12d833a53e8d63157faf059

 8日の参院予算委員会では、政治的公平性を巡る総務省の行政文書に関し、文書が捏造(ねつぞう)でなければ議員辞職するとしていた高市早苗経済安保担当相の辞職を求める声が野党議員から相次いだ。高市氏は辞職を重ねて否定し、放送法の解釈変更を試みた礒崎陽輔首相補佐官に関して「放送行政に興味を持っていると知ったのは今年3月になってからだ」とも述べた。


 高市氏が捏造だと主張するのは、約80枚の文書のうち、2015年2〜3月にかけて自身に関する記述がある4枚。文書では、高市氏が同省幹部からレクチャー(説明)を受けた際、「テレビ朝日に公平な番組なんてある?」などと発言したと記載。放送法の政治的公平性についての新たな解釈を国会で答弁することについて「官邸には『総務大臣は準備をしておきます』と伝えてください」と指示したとしている。

 高市氏は予算委で礒崎氏が放送行政に関心があるとは知らなかったと説明。「レクを受けたはずがない。自分は官邸という言い方もしない」とも述べた。

 立憲民主党の小西洋之氏が「文書が捏造である挙証責任は高市氏が負う」と追及すると、高市氏は「立証責任が私にあるというのはおかしくないか」と反論。「(文書が)正確だということを立証してくださいよ」といらだちを示した。関係者によると、同省の文書が国会で示された際、高市氏側が想定していたのは「精査中で答えようがない」という答弁だったが、追及を受けて「ぽろぽろしゃべってしまった」(周辺)。自民党幹部は「役人が捏造することはあり得ない。言いすぎだった」と苦言を呈する。