3/14(火) 19:22    産経新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/43168a118b53441a1fdac90bbe4e2635adbb7925

京都市は14日、市が管理する街路灯の電気料金について、関西電力(大阪市)に約10年間で約1億1500万円の過払いがあったと発表した。蛍光灯から発光ダイオード(LED)灯に変換した際に、料金区分が変更されなかったことなどが原因。関電は確認できた約1億810万円については返還に応じる方針だが、市は残りについても返還を求める。

市は平成25〜28年度に街路灯をLED化。より安い料金区分に変更されるはずだったが、従来の料金区分のままだったほか、市が廃止を届け出た分についても料金が請求され続け、24年7月から昨年12月まで過払いが生じていた。

市によると、料金の変更漏れは1万555件で、過払いは元本と利子を含めた約1億100万円。廃止漏れは191件で、約1400万円に上った。

このうち、関電に情報が残っていた9255件(約1億600万円)の変更漏れと、廃止漏れの21件(約210万円)については返還することで合意。市は、残り1470件についても調査を進め、返還を求める。関電は14日、オンライン会見で「一度に多数の変更の申し込みがあり、進捗(しんちょく)管理が十分にできなかった」と釈明した。

昨年、大阪府市などで街路灯の過払いが相次いで発覚したことから、京都市も調査をしていた。京都府も同様の案件があるとみて調査している。