経団連の十倉雅和会長はLGBT・性的マイノリティーの人たちへの理解を促進するための法案審議が進まないことについて、「世界では差別禁止」という流れにあるとの認識を示し、苦言を呈しました。

「世界は差別禁止ですよね。理解増進ではなくて、日本はその前段階のLGBTQ理解増進。理解増進(法案)を(国会に) 出すのすら議論しているというのはいかがなものかと。(法案を)出すことによって差別が増進されるとか訳の分からない議論がされているように感じます」

経団連の十倉雅和会長はこのように述べ、LGBT・性的マイノリティーの人たちへの理解を促進するための法案審議など、取り組みを進めるべきだとの認識を示しました。

また、「多様性こそ社会活性化の源」であり、経団連は企業に対して、採用活動や職場での差別禁止を徹底していると述べました。

「LGBT理解増進法案」をめぐっては、一部議員から反対意見もあり、今国会への法案提出が進んでいません。G7のうち、日本以外のすべての国でLGBTについての法整備がなされている中で、政府や経済界から「5月のサミットまでに成立させなければ、議長国として恥ずかしい」という声も出ています。

日テレNEWS
2023年3月20日 22:10
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