https://www.sankei.com/resizer/2N_CzJcGRd-6QGE6wgO7WbQT8Pw=/0x224/filters:focal(1335x1007:1345x1017):quality(70)/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/7JG2TLJ66RLTFGV7GIPDQ45PAM.jpg
参院予算委で答弁で挙手する高市早苗経済安保相=28日午前、参院第1委員会室(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相が出席した28日の参院予算委員会での主なやり取りは次の通り。



自民党・片山さつき氏「ドイツのショルツ首相は(株価が下落する)ドイツ銀行は『心配する必要がない』と宣言した。首相も『日本の金融機関は大丈夫だ』と宣言してほしい」

首相「金融市場ではリスク回避的な動きが見られるが、現在日本の金融機関は総じて充実した流動性や資本を有している。金融システムは安定しているとの評価だ。引き続き、さまざまな状況を注視し、警戒感を持って動向を見守りたい」

立憲民主党・杉尾秀哉氏「(放送法に関する総務省の行政文書は)なぜ(高市早苗経済安全保障担当相が登場する)4枚だけが捏造(ねつぞう)なのか」

高市氏「残りの文書については私は当事者ではないので確認のしようがない」

杉尾氏「高市氏は文書を(記者団の取材に)『怪文書』と切って捨てた。怪文書でも何でもない。行政文書だ」

高市氏「事実と異なる内容があり、怪文書の類だ。ただ、国会では偽造でもなく、変造でもなく、『捏造』だとかなり配慮して申し上げたつもりだ」

杉尾氏「予算委の質疑や総務省の調査でどれだけ時間をかけたのか。責任を感じていないのか。閣僚を辞めるべきだ」

高市氏「杉尾氏に言われ、何らやましいことがないのに、閣僚の職を辞することはない」

立民・辻元清美氏「(公立小中学校での)給食無償化はぜひやるべきだ」

首相「子供・子育て政策ではさまざまな提案をいただいている。今月末までに小倉将信こども政策担当相のもとで具体的な政策を整理し、たたき台をつくると申し上げている。その上で予算や財源を踏まえ、6月の(経済財政運営の指針)『骨太の方針』に向け、予算倍増の大枠を示す方針で臨んでいる」

公明党・若松謙維氏「低所得者への支援などの対策を早急に国民に届けることが重要だ」

首相「物価高から国民生活や事業活動を守り抜くため、総合経済対策や(令和4年度)補正予算の執行を加速することが重要だ。それとともに、(物価高の)追加策を早急に実行していきたい。世界的な物価高騰は依然として予断を許さず、日々変化する物価や経済の動向を踏まえ、機動的に対応したい」

日本維新の会・片山大介氏「日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁は金融緩和を植田和男次期総裁に引き継ぐことになるが、緩和策の出口をどう考えるか」

黒田氏「出口戦略を具体的に論じるのは時期尚早だ。植田氏はわが国を代表する経済学者であり、中央銀行の実務にも精通している。今後、理論と実務の両面で日銀をリードしてもらえると考えている。総裁を引き継ぐにあたって必要な事項は話をする」

https://www.sankei.com/article/20230328-2DAUF3PRMFP47ME37JV6MBIL4Y/