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警告板の撤去を本庁に相談するよう県土木事務所側(左)に求める市民ら=27日、名護市の県北部土木事務所

 【辺野古問題取材班】辺野古新基地建設への抗議行動の現場となっている本部港塩川地区に、大型車両の往来を妨害する行為は禁止行為に当たるとの警告看板を県が2月に掲示したことについて、県北部土木事務所の玉城守克所長は27日、行動に参加する市民らとの面談で「今のところ撤去する考えはない」と述べた。

 市民らは「玉城デニー県政への抗議は控えてきたが、今後は本庁への抗議も検討する」と反発した。

 土木事務所は本庁と調整した上で2月17日に港内2カ所に設置。島ぐるみ会議の原田みき子さんは「(新基地建設反対の)県政のはずなのに誤ったメッセージを発している。即刻撤去すべきだ」と訴えた。

 県側は2月21、22日に集中抗議「塩川デイ」があったことに触れ「人が多く集まるので、安全対策をしなければならなかった」などと説明し「今のところ状況は変わっていない」(玉城所長)として看板を掲示し続ける考えを示した。

 沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは「1日に千台以上、最大で1659台の大型車両が往来して粉じんを発生させ、観光客からも苦情が来ている」と指摘し、台数の制限を求めた。

 県側は「平均して1日600~700台だ」として指導対象にはならないとの認識を示し、苦情については「(庁内で)情報を共有する」と述べるにとどめた。

 (松堂秀樹)

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