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尹錫悦大統領

 日韓首脳会談の中身と同等、いや、それ以上に注目を集めたのが美貌の大統領夫人だろう。ファンクラブの会員が8万人を超えるほどの人気を誇る一方で、整形疑惑や株価操作問題まで取り沙汰されているという。その彼女が、まさに日韓友好のカギとなりそうだ。

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 尹錫悦(ユンソンニョル)大統領(62)とともに金建希(キムゴンヒ)夫人(50)が今月16日昼前、韓国政府専用機のタラップからさっそうと羽田空港に降り立った。薄いグレーのロングジャケットで身を包んだ装いだったが、

「堅苦しい印象のスーツを選ばなかったのは、韓国メディアでファッションが注目されている夫人らしい」(外信部デスク)

ファーストレディー外交
 この日開催された首脳会談では「シャトル外交」の再開のほか、日韓で防衛情報を交換する際の取り決めである「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)の「正常化」が宣言されたのである。

「首脳会談の裏では岸田裕子内閣総理大臣夫人(58)と金夫人が首相公邸で和菓子作りを体験し、その後、一緒に作った和菓子や韓国の伝統菓子『油菓』を味わいながら懇談をしたのですが、これが大いに盛り上がった。話題は朝鮮美術にも造詣が深かった日本の民藝運動家・柳宗悦(やなぎむねよし)や岸田夫人の地元、広島のことにまで及び、予定していた時間を大幅に延長しました」(同)

 ファーストレディー外交でも友好的な雰囲気が醸成されたというのだ。一方で日本の警備関係者からは感謝の声も。

「尹大統領は予定していた17日早朝の散歩を中止したのですが、金夫人も外出しての買い物を直前になって取りやめています。夫婦で日本の警備当局に配慮してくれた格好です。夫人は代わりに、警備しやすい宿泊先ホテルの地下のアーケードで古美術品などを見て回りました」

美術に関心を持つ理由
 夫妻の訪日は1泊2日と慌ただしかったが、

「夫人は離日前に、懇談でも話題にのぼった柳宗悦が収集した朝鮮時代の陶磁器などを展示する日本民藝館や根津美術館を訪問しています」(前出・デスク)

 民藝館広報担当者が言う。

「外務省や韓国大使館の方々ら10名ほどが来館されました。民藝館の西館は元々、柳宗悦の邸宅だったものなのですが、金夫人は“この建物自体が、ひとつの芸術作品ですね”と仰っていました」

 このように彼女が美術に強い関心を持つのは、その経歴に理由がある。

「金夫人は韓国・水原の京畿大学芸術学部西洋画科を卒業後、別の大学で博士号を取得しています」

 とは、韓国内の事情に通じるさるジャーナリストだ。博士論文は「アバター(編集部注・仮想空間上の分身)を利用した占いコンテンツ開発研究」と銘打たれており、一風変わった内容だったようだ。

「表の顔」と…
 その後、彼女は美術品等の企画運営会社を設立。現代美術の巨匠「マーク・ロスコ展」を企画し、韓国内で「最多観覧客賞」を受賞している。だが、これらは彼女の「表の顔」に過ぎない。昨年の大統領選前から、さまざまな疑惑が報じられているのである。

「韓国メディアは繰り返し、彼女の“整形疑惑”を手術前、手術後の写真と併せて報じています。高校時代や大学時代で顔が異なるため、複数回の整形を経ていると“推測”する報道もありました。もっとも、本人自ら2021年12月に『二重だったが、左右不ぞろいだったので、大学生の時に叔父の友人の病院で(目元の)再建手術をした』と明かしています」