4/16(日) 11:55   たまひよonline
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39歳で突然妻を亡くし、シングルファザーとなったりゅーすけさん(香川県在住・42歳)。YouTube「【シングルファザー】りゅーちゃんねる」で当時を振り返った初投稿動画が大きな反響を呼びました。妻のえいこさんが突然倒れたときのことや、現在5歳になる1人息子のそうまくんとの生活についてりゅーすけさんに話を聞きました。

【画像】生後6カ月のそうまくんとえいこさん。何気ない日常にあふれるたくさんの笑顔

ある日突然意識不明になり、そのまま妻は帰らぬ人に
生後5カ月のころ、えいこさんに抱っこされるそうまくん。

――えいこさんが亡くなったのは2019年の夏。当時そうまくんは2歳だったそうです。そのころの状況を教えてください。

りゅーすけさん(以下敬称略) 8月のある朝、妻が一緒に寝ていたベッドから落ちた「ドン!」という音で目が覚めました。声をかけても返事がなく、妻がほとんど呼吸をしていないことに気づき、僕は自宅隣にある妻の実家に助けを求めに行きました。実家にいた看護師の義姉がはだしで駆けつけてくれて、気道確保と心臓マッサージをしてくれました。その間に僕は救急車を呼びました。

20分ほどして救急車が到着しAED(自動体外式除細動器)が使用されましたが、妻の反応はありませんでした。妻は義姉が務める病院に運ばれ集中治療室に入院することになりました。医師からは、心臓は動き出したが脳へのダメージが大きい脳死状態と説明されました。
妻が倒れる数時間前の明け方ころまで、風邪で1時間おきに泣いてぐずる息子を僕と妻が交代であやしていたのに…まさかそんなことになるなんて、信じられませんでした。
妻はその3週間後、意識が戻らないまま息を引き取りました。

――突然の事態にりゅーすけさんは現実をどのように受け止めていましたか? 

りゅーすけ 病院に搬送されてから息を引き取るまでの間、僕も妻の家族も回復を信じていました。家族全員に見守られて妻が旅立ったときにも、僕はその現実を受け止められていなかったと思います。
医師からは妻が倒れた原因は不明、と説明を受けました。脳梗塞や心筋梗塞でもなく、妻の持病の甲状腺の病気によるものでもありませんでした。最終的な死因は、脳死状態で入院後にさまざまな臓器に機能障害が生じた多臓器不全による死亡だったということです。
そんな説明を聞いていても、「これは実は夢なんじゃないか、妻はひょっこりどこかから現れるんじゃないか」と思っていました。

だけど、お葬式が終わって火葬が済んで骨になった状態を見たとき、「あぁ、これは現実なんだなぁ。妻はもう帰ってこないんだ」とようやく実感したように思います。

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