韓国「美しすぎる大統領夫人」が「標的」に…!
韓国では尹大統領が元徴用工問題を本気で解決に向けて動き出し、これまでの日韓関係が嘘だったように雪解けが始まっている。

日本のアニメは大人気だし、日本旅行も大人気だ。そうした中、なぜか韓国ではじつは尹大統領の根本は「反日」なのではないかという報道が出ているから恐ろしい。

大統領が「親日」であることで国全体が「親日」に進むことがマズイ人たちがいるのだろう。そうした人たちがいま必死で「反日」アピールを繰り返しているのだ。

そんな尹大統領をめぐっては、大統領夫人もいま“標的の的”になっている。

そもそも、大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏は、これまでの大統領夫人とは違うように見える。韓国人にとってどこか身近に感じられるのは、「美しすぎる大統領夫人」として10万人を超えるファンの存在があることは大きいだろう。

韓国の性格上、この後押しが過激にならないかヒヤヒヤものであるが、尹大統領が夫人に対してベタ惚れなのは有名な話だ。プロポーズの際に「料理は僕が作るから君は横にいてさえくれれば良い」と言ったというほどである。そんな金建希夫人は多少世間ずれしているところもあるが、私から見ると「中学生の様な正義感」を持つ大統領をうまくコントロールできていると思える。

「日本に対するリスペクト」が“仇”に…?
ちなみに、私の周りの韓国人では、情熱的な人ほど「中学生の様な正義感」を持っている。こういった人は、自分の価値観にそぐわなければテコでも動かなくなるから、付き合いに困ることがある。

尹大統領が文在寅に受けた仕打ちを見ていると、こういった「正義感」の素直さが政界をうまく渡り歩けなかった要因なのではないかと思える。そんな性格を重々理解している夫人も、訪日が決まったとなると、以前よりファンだった安藤忠雄氏の名をあげたこともニュースになった。

そういった行動が、尹大統領の訪日成果のイメージ戦略としては大きな後押しとなっている側面はあっただろう。尹大統領に加えて、夫人もまた日本に対するリスペクトがあり、そんな夫人の意見を大事に思うところから尹大統領は動いているところもあるかもしれないと見えてくる。

それに夫人は、ボランティアにも積極的に参加していることが度々報道されている。こういった活動は世界のファーストレディーとしては珍しくないが、韓国では珍しいことだ。比べると文在寅夫人がボランティアに参加している話題はあまり聞いたことがないし、文在寅元大統領が青瓦台を去る時には夫人が公費で私物を購入していたことが発覚。靴が多かったことから「韓国のイメルダ」と呼ばれたりもした。

尹大統領夫人はいままでの歴代大統領夫人たちよりグローバル・スタンダードな活動をしているのだが、こうした夫人の一連の動きがどうにも許せない人たちがいるというわけだ。

そして、そんな夫人の行動を、一部の左派市民団体たちはなにとか国民の反日感情に繋げようと必死になっていて、日本にいい態度を見せようものなら反日と批判される始末なのである。

「物言う人」「物言わぬ人」…
私の書籍『それでも韓国に住みますか』にも綴ってあるが、私たち在日は日本で静かに暮らす中で、いつも韓国、北朝鮮の反日活動に翻弄されて来た。90年代まで朝鮮半島に興味を示さず、いまになって躍起に韓国を批判している日本人にも「いまさらなんだ」と腹立たしい気持ちもある。

逆に、私はいつも韓国、北朝鮮を恥ずかしく思いながら、自分自身を自分で差別してしまうこともある。日本に生まれたのになぜ韓国人なんだろうと。私の場合、家庭での事情も事情だし、朝鮮学校、朝鮮総連と体験していると、その思いは簡単に帰化すれば解消できるものでもないのだ。

今、記事を出し、本を出版することで、さらにSNSを通して私に在日の若者が声をかけてくれている。韓国の「物言わぬ」韓国人と同じく、国や組織におかしいと思っても声に出せなかった人たちが話しかけてくれることもある。

こういった声が出ることで、少しでも韓国のイメージと、日本での在日イメージを修正できればと思う。メディアが拾う声は少数派であり、「物言わぬ者」こそが大多数と私は思っている。

https://gendai.media/articles/-/108615