5/10(水) 14:32   産経新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/192bb1134433c8730ab6227cf26e7fdd4d8a57a0

日本維新の会の鈴木宗男参院議員は10日の党会合で、自身のロシア渡航計画について再考を求めていた馬場伸幸代表や藤田文武幹事長を公然と批判した。「国益はあなたの100倍以上、考えて動いてきた」などと述べ、渡航計画の正当性を主張した。

【写真】鈴木宗男氏と笑顔を見せる長女の鈴木貴子氏

鈴木氏は大型連休中の3〜7日の日程でロシア渡航を計画し、参院議院運営委員会も了承した。ただ、馬場氏は政府がロシア全土に渡航中止勧告(レベル3)を出していることを理由に再考を求め、藤田氏も記者会見で「国益にマイナスにならないかを総合的に考えて判断いただきたい」などと述べていた。鈴木氏は2日になって渡航の「延期」を明らかにした。

鈴木氏は党会合で、こうした経緯を念頭に「国益に資するかなど勘案して判断すべきという強い言いぶりだったから、ここは幹事長にはっきり言いたい。国益はあなたの100倍以上、私は考えて、政治家として動いてきた」と強調。「国益を考えたからこそ私は国策捜査にもあった。言葉の使い方を、平場でいうときは考えてもらいたい」と語気を強めた。

さらに鈴木氏は馬場氏にも矛先を向け「レベル3という国は何カ国あるかご存じか」などと詰問。「レベル3なんてのは無駄な渡航はしないでくださいという話で、強制力はない。短絡的な取り方をしている人がいるが、事実はそうではない。私なりの政治家としての考え方や立ち位置で動いている」と主張した。