西側戦車が一堂に会す
 ラトビアに配備されている北大西洋条約機構(NATO)の多国籍戦闘グループは、同国のアダジで2023年5月1日から5日かけて各国の主力戦車(MBT)と歩兵戦闘車を集結させ、射撃精度などを競うコンペティション「アイアンスピア演習」を行いました。

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各国戦車による射撃訓練(画像:NATO)。

 今回はアメリカ、カナダ、イギリス、スペイン、イタリア、ポーランドの部隊が参加、競技は主力戦車部門と歩兵戦闘車部門にわかれて行われました。障害物を避けながらの操縦や、車両認識の精度、射撃の精密さなどが評価対象とされました。

 主力戦車部門では、イギリスの「チャレンジャー2」が優勝。スペインの「レオパルド2E」が2位、アメリカのM1A2「エイブラムス」3位という結果に。歩兵戦闘車部門は1位カナダ、2、3位をスペインのチームが獲りました。

 ちなみに、ロシアもベラルーシやカザフスタンなどの集団安全保障条約国と「戦車バイアスロン」という戦車を用いた競技を定期的に行っていましたが、2023年夏に行われる予定だった大会を2024年に延期しました。この原因として、ウクライナ侵攻による戦車不足が疑われています。
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