青森県八戸市の菓子製造販売「しんぼり」は、同市長苗代の本社近くに工場を新設した。南部せんべいの人気商品「チョコQ助」の増産と4月から始まった通販に向け、商品供給の充実を図りたい考えだ。

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新設されたしんぼりの工場(八戸市で)

 チョコQ助は、南部せんべいにチョコレートがかかった商品で、チョコの甘みとさくさくした食感を同時に楽しめる。

 同社は、平屋の新工場を昨秋着工し、今年2月半ばに稼働を始めた。工場の面積は約830平方メートルで、製造スペースはこれまでの約5倍に拡大した。高性能の計量機の導入もあり、チョコQ助の生産量は従来の2倍程度向上した。

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「チョコQ助」

 昨夏は、猛暑の影響でせんべいにかけるチョコレートが固まるのに時間がかかり、供給が安定しないとして約2か月製造の休止を余儀なくされた。工場新設で室温を下げられるようになり、冷却機能も上がったという。

 ただ、同社には「なかなか入手できない」との問い合わせが寄せられているという。しんぼり第二製造課の田村弘文主任は「以前より供給量は増えており、これからも増やしていく方針だ。見かけた際にはぜひ手にとって味わってほしい」と話している。

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