日本維新の会の馬場伸幸代表は11日の会見で、立憲民主党との国会対応の協調について「これ以上のことはやらない」と述べ、天下り規制強化法案など4法案に限り、その後は白紙に戻す考えを示した。次期衆院選では立憲と対決する姿勢を改めて強調した形だ。

 立憲は、維新との国会での協調を候補者調整などの選挙協力につなげたい考え。一方の維新は、次期衆院選後の野党第1党の座を狙い、全小選挙区で擁立を目指すと明言している。馬場氏はこの日も「熾烈(しれつ)な戦いになると思うので、全力を挙げて準備したい」と牽制(けんせい)した。

 また、立憲が他の野党候補と競合しないよう低めに設定していた衆院選の擁立目標を引き上げたことについて、馬場氏は「選挙という『民主主義のけんか』が日本を良くする最大のツールになる」と歓迎。立憲の泉健太代表が、維新の政治姿勢を念頭に「自民党の一部と同じような政治は対立軸にはならない」と述べたことについては、「正しいかどうかは次の選挙で証明される」と語った。(山崎毅朗)

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