テレビ朝日社員の玉川徹氏が15日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)にコメンテーターとして出演。元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏(26)らへの創業者のジャニー喜多川前社長の性加害問題について言及した。

 ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長は、14日、約70秒の謝罪動画を公開し、見解と今後の対応についての文書を公表。番組では謝罪動画の内容を伝え、アシスタントの森山みなみアナウンサーが、公表された文章を読み上げた。

 MCの羽鳥慎一アナからコメントを求められると、玉川氏は「藤島社長がこういう風にコメントをして、謝罪をしたってことは僕はとても大きなことだと思うし、大きなステップを踏み出したんだなという風に思います」と神妙に語った。

 ジャニーズ事務所の今後についても、「今回、こういう風にコメントされたこと、きっちり進めていけるかどうか。あと自ら検証をして進めていけるか。その際にやっぱり被害を訴えられてる方を第一に考えて進めていけるかがポイントだし、そこがジャニーズの未来を決めるんだと思います」と指摘。羽鳥アナも「それをやらなければ未来はないという意識の話ですから」と同調した。

 ジュリー社長は、14日に公表した文章で、ジャニー氏の性加害について「知らなかったでは決して済まされない話だと思っておりますが、知りませんでした」としている。また、その経緯について、「長らくジャニーズ事務所は、タレントのプロデュースをジャニー喜多川、会社運営の全権をメリー喜多川が担い、この2人だけであらゆることを決定していました。情けないことに、この2人以外は私を含め、任された役割以外の会社管理・運営に対する発言は、できない状況でした」と説明した。

「本件を含め、会社運営に関わるような重要な情報は、2人以外には知ることのできない状態が恒常化していました。振り返るまでもなく、その状態は普通ではなかったと思います」とし、「私自身その異常性に違和感を持つことができなかったわけで、ただただ情けなく、深く後悔しております」と謝罪した。

 今回の件を受けて事務所内にコンプライアンス委員会を設置、また社外取締役を入れて経営体制を抜本的に見直すとしている。

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