先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、岸田文雄首相が招待した韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が、19日に在日韓国人被爆者の1世や2世と面会する方向で調整していることが18日、関係者への取材でわかった。韓国大統領の広島訪問は初めてで、地元在日韓国人が長年要望していた。

尹大統領は、岸田首相とともに21日に広島市の平和記念公園内にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑を参拝する予定。これに合わせ、韓国在住の被爆者12人も18日から広島を訪問し、日韓両首脳との面会を希望していたが、調整がつかなかったという。両首脳の参拝に被爆者らは同席しない見通し。

広島市への原爆投下では、昭和20年末までに約14万人が死亡したとされ、日本の統治下にあった朝鮮半島出身者も含まれる。在日本大韓民国民団(民団)は、当時市内に朝鮮半島出身者が約8万人いたとして、2万5000~3万人が被爆死したと推定しているが、国による公的な数字はない。

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