旧紙幣を知らない子供たちがSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのは「今日レジで若い子に偽札じゃないですか通報しますよっていわれました。」と自身の体験を紹介したりっがぢゃんさん(@tatinatu_rikka)。


夏目漱石の肖像が入った千円札を使おうとしたら偽札と疑われてしまったというりっがぢゃんさん。
このタイプの千円札が発行停止になったのは16年前、2007年のこと。
旧世代には馴染みあるこの千円札を、存在すら知らない世代がいるという事実にSNSユーザー達からは

「まだ流通してたんだ‥‥」
「これ自販機のお釣りとして出てきたときはビビりましたね…」
「夏目さんですね(っ ॑꒳ ॑c)聖徳太子出しても同じこと言われそう」

などさまざまな角度からの驚きの声が寄せられている。

投稿者に聞いた
りっがぢゃんさんにお話をうかがってみた。

ーーこの店員の年頃、お店の業種についてお聞かせください。

りっがぢゃん:店員は高校生か大学生のバイトに見えました。業種はコンビニです。

ーー「偽札」と言われた際のご感想をお聞かせください。

りっがぢゃん:怒りとかは特にありませんでした。少し戸惑いましたが、若い子でしたので納得しちゃいました。

ーー誤解は解けたのでしょうか?

りっがぢゃん:誤解は直ぐに解けました。その時居合わせた他のパートさんが
「今のお札の前のお札だよ」と丁寧に教えていました。
また若い子はすぐその場で謝ってくれました。その後、旧札は自動レジでちゃんと認識されましたので買い物もできました。

ーー今回のご投稿のご感想をお聞かせください。

りっがぢゃん:30代前半で若いつもりでいましたが、20代とは結構なジェネレーションギャップがあるんだなと感じました。
同じように感じている方も多いようですね。旧札を知らないことに攻撃的な書き込みもありましたが、
今の若い子達の常識は「1000円=野口英世」なので、知らないことを悪と押し付けるのは違うなとも思いましたね。


千円札がはじめて発行されたのは1945年に発行された「日本武尊千円札」(甲号券)。
その後、1950年に聖徳太子が印刷された「B号券」が流通した。
1963年には「C号券」が発行され伊藤博文が表面に採用された。
表面に夏目漱石に変更された「D号券」が発行されたのは1984年。
そして、現在も多く流通している野口英世の「E号券」が2004年に発行された。
紙幣のデザインはおよそ20年ごとに変更され、2024年には北里柴三郎が肖像画になっている新千円札の発行予定になっている。

一代前とは言え、夏目漱石の千円札を知らない世代が現れるのは無理もないのかもしれない。

読者のみなさんにとってもっとも見慣れた千円札はどのタイプだろうか。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

https://news.yahoo.co.jp/articles/9018cb47221585f136ce20a65e59a24d737359c8