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マレーシア当局に拿捕(だほ)された中国船(マレーシア海上法令執行庁提供)

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拿捕(だほ)された中国船で見つかった砲弾(マレーシア海上法令執行庁提供)

 【クアラルンプール時事】マレーシア海上法令執行庁(MMEA)は29日、マレー半島南部にあるジョホール州東岸沖の領海内で、無許可で停泊していた中国船籍の貨物船を拿捕(だほ)したと発表した。貨物船は、太平洋戦争開戦直後に日本軍により撃沈された英海軍の戦艦プリンス・オブ・ウェールズの残骸から、遺物を不法に回収していた疑いがある。

 MMEAは、貨物船を捜索した結果、沈没船から回収したとみられる金属片や砲弾を発見した。金属スクラップとして販売することが目的だった可能性がある。

 プリンス・オブ・ウェールズは当時の英海軍新鋭艦で、1941年12月10日、マレー半島東部沖の南シナ海で日本軍に撃沈された。ただ、中国船が拿捕された海域は、中国が主張する同国領海の外とみられる。

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