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小泉進次郎議員

 元外務政務次官の藪中三十二さんが4日、TBS情報番組「サンデーモーニング」に生出演。政治家の世襲をめぐり自民党・小泉進次郎衆院議員が歌舞伎俳優や落語家と比較した発言に「失礼」だと厳しく指摘した。

 番組終盤の「風をよむ」では、1日に首相政務秘書官を辞任した岸田文雄首相の長男による公邸内での親族による忘年会での写真撮影などの行動が問題になったことから「地盤・看板・カバン」のテーマで政治家の世襲を取り上げた。

 この中で、小泉純一郎元首相の地盤を受け継いだ進次郎議員が2009年の初当選後に「世襲は歌舞伎役者や落語家みたいに世襲になりました、成立しますというのではない。皆さんが当選させて初めて世襲は成立する。これは有権者の皆さんの判断だと思う」との発言を紹介した。

 藪中さんは「(国会議員は)みんな錯覚すると思う。議員会館ってものすごく立派なんですよ。あそこに入ると、俺、偉くなったなと感じしてると思います。ところが実際にどんな活動をしているのか」と前置きした上で「先程の小泉進次郎さんの言葉、僕は失礼だなと思ったのは、歌舞伎役者とか落語家はものすごく稽古しなきゃいけない。ところが自民党もそうですが、小選挙区の時には党の候補。その時の党の候補にどうやってなるかという時に、候補者の親の力、それで世襲ができるんです。ちゃんとその人の資質をチェックしていない。これは問題だと思う」と指摘した。

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