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給与返上に関する発言が物議を醸している川勝知事

■大阪府寝屋川市で条例案可決 市民が4段階で市長ら評価
静岡県の川勝平太知事の給与返上問題が過熱している。静岡県庁には苦情の電話やメールが約250件寄せられているという。そんな中、大阪府寝屋川市議会では、市民の評価を基にして市長の給料を決める条例案が可決した。給料が最大30%削減される内容となっている。

川勝知事の給与返上問題は、2021年の参議院補欠選挙の応援演説が発端だった。川勝知事が応援する候補の対抗馬が前御殿場市長だったことから「あちらはコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それが農業だと思っている」などと発言した。

この発言は御殿場市民らの反感を買い、川勝知事は発言を撤回して謝罪。そして、自身へのペナルティとして給与と期末手当の返上を表明した。しかし、約束を果たしていないことが県民から批判されている。静岡県庁には県民から苦情の電話やメールが約250件寄せられているという。

川勝知事の給与が減ることはなかったが、大阪府では市長の給与をめぐって全国で初めてという取り組みが始まる。寝屋川市議会は7日、市政運営に対する市民の評価を基にして、市長、副市長、教育長の給料を最大30%削減する条例案を賛成多数で可決した。

これは4月の市長選で再選した広瀬慶輔市長が提案したもので、今年10月から適用する。市長らの評価を決める市民への意識調査は8月に無作為で抽出した18歳以上の市民3500人を対象に実施する。市民は「とても満足」、「やや満足」、「やや不満」、「とても不満」の4段階で市政運営を評価。「満足」が「不満」を上回れば、給料は減額されないという。

(SHIZUOKA Life編集部)

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