マイナンバーカードをめぐるトラブルが相次ぐなか、カードの自主的な返納が今年4月からの3カ月間で、山形県内で59件あった。吉村美栄子知事が14日の定例会見で明らかにした。

 県によると、4月1日~7月11日の自主返納の件数を全35市町村に聞き取り、19市町村で返納があった。4月末時点の県全体の発行枚数は、約76万枚という。

 返納された枚数について、吉村知事は「限定的なものと受け止めている」と述べた一方、トラブルが続いていることに「大変残念に思う。信頼回復に向けて、しっかりと総点検を行って欲しい」と注文した。

 今の健康保険証を原則廃止し「マイナ保険証」へと移行する時期を来年秋としていることに対しては、「対策を講じて国民の不安を払拭(ふっしょく)したうえで進めていただきたい」と話した。(高橋昌宏)

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